JNEA | Japan Nighttime Economy Association

INSTAGRAMINSTAGRAMTWITTERTWITTERFACEBOOKFACEBOOKnotenote

静岡県の農業経営士の総会にて、1次産業の6次化・観光体験化の推進を提案

2025年1月28日 静岡県の農業経営士の方々が集まる研修会にてJNEA理事の永谷が登壇しました。農業技術や経営管理の能力の優れ、次世代農業者の育成にも取り組む47都道府県知事によって認定された「農業経営士」200名を対象に「一次産業の観光事業の推進」についてを講義しました。

現在、1次産業分野においては、温暖化や高齢化などによる担い手不足等などの理由で、農作物の生産量、漁獲量が減少傾向にあり、大きな課題となっています。静岡県では、これまで全国1位を維持していた荒茶の生産量が、収穫時の集中豪雨が響き2024年に2位に転落してしまいました。こうした状況を背景に、「1次産業の6次化」について講演しました。「6次化」においては1次生産物を活用した加工品製造・販売ではなく、高付加価値な観光体験化の可能性について提案しました。いちご農家による「いちご狩り」や観光客を漁船に乗せる「漁見学」などは、すでに実施している一次産業者もいますが、「いちご狩り」だけで終わらず摘んだいちごでパフェ作りや、漁船を降りてから「漁師飯」が堪能できるサービスなどを提供することで、単価が上がるだけでなく、観光客の体験価値も上がります。さらに1次産業者自身が、体験プログラムの造成、価格設定、販路開拓、顧客とのコミュニケーションを実施することにより、マーケティング力が強化され、他事業開拓にもつながり地域経済を発展させることを提言しました。漁体験は早朝に実施、収穫した野菜を夕飯にする、といった「時間の設計」で、観光客の宿泊誘致となりナイトタイムコンテンツの造成になることも併せて提案しました。

2025-01-28
GO TO TOP